小さな感動と気づきの雑記

心にふんわりと立ったさざ波を、つづっていきます。

ドラッグユタカの薬剤師さん。

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ドラッグユタカ(全国規模ではない)というドラッグストアのとある店舗に、素敵な薬剤師さんがいる。

 

知り合いが取り置きを依頼した時の話だ。

ある商品の在庫確認と取り置き依頼が目的で、なじみの薬剤師さん(仮にAさんとする)指名でお店に電話をかけた。

その時はAさんは不在で、お店からは「ご依頼の商品はございます。お電話いただいたことはAに伝えておきますね」との返事で電話はいったん切られた。

 

数時間後、Aさんよりコールバックがあった。

 

「ご依頼の商品ありますよ。ちょうど割引券がありますので、商品に貼っておきますね。いつでも来てください」

 

来店時にAさんが不在でも(どの店員さんが対応しても)確実に割引が受けられるよう、配慮してくれたのだ。

「今割引券が出ている時期なので、合わせて持ってきてくださいね」ではない。

 

これが既存顧客を大切にするということだ。

割引券の存在を教える + その実券を用意する + 確実な割引享受を段取りする、という3段階のひと手間が顧客を惹き付ける。

Aさんはもちろんマーケティング的な視点から言ってくれたわけではなく、生来の人柄から出た好意であろうと思う。

 

さらに言うならば、

①電話応対した店員さんが内容をAさんと共有する

②話は完結しているにもかかわらず、Aさんがコールバックしてくれる

の時点でお店全体の好意は始まっている。

 

顧客みんなに進んで割引しましょう、と言いたいのではない。

今回の商品の金額は大きなものではないが、イヤらしい店舗なら、こちらが割引券の存在を知らないのをいいことにそのまま「ただ買わせる」かもしれない。

場合によっては、越権行為としてAさんは会社からお咎めを食らう可能性もある。

そのリスクを背負ってでも、顧客を大事にしたいという姿勢がカッコイイのだ。

 

そのような待遇を受けた顧客(特に女性)は、周りに話す。

そしてジワジワと広まる。

Aさん目的の新規顧客が増え、既存顧客に進化する。

 

顧客を思う気持ちから生じる好循環は、強い。