小さな感動と気づきの雑記

心にふんわりと立ったさざ波を、つづっていきます。

ABC(朝日放送)の清水次郎アナウンサー。

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清水アナウンサーの野球実況は、聞いていてとても心地がいい。

 

僕はABCで阪神タイガース戦が放送される時、ラジオも含めて「今日は清水さんかな?」と事前に確認するくらい楽しみにしている。

清水アナウンサーが好きな阪神ファンも多いはずだ。

 

なぜこんなに心地よいのか、勝手に理由を挙げてみる。

 

①声がスッと入ってくる。

②ものすごく聞き取りやすい話し方。

阪神タイガースを心の底から愛しているのがひしひしと伝わってくる。

④暗さを微塵も感じさせない。

⑤同席している解説者の名前を適宜紹介してくれる。

⑥出塁しているランナーの名前を適宜紹介してくれる。

⑦同席している解説者への話の振り方がうまい。

⑧語彙が豊富で、試合状況の説明やたとえがわかりやすい。

⑨相手チームに露骨な嫌悪を示さない。

などなど。

 

①と②については、「プロのアナウンサーだから」と言われればそれまでだが、好みの問題もあるのかもしれない。

 

④については、阪神側が打ったり好守を見せれば、知的に熱く実況してくださり、逆に打てなかったり守備のミスが出た時は、お咎めトーンではなく静かにかつ残念そうに事実を告げてくださる。とても感情移入しやすい。

 

⑤と⑥については、放送中の紹介の数がそもそも多いし、タイミングがとても視聴者(聴取者)思いに感じられる。テレビでいえば、途中から見始めた時や画面を一見しただけではわからないような時など、「いつ見ても試合状況がつかみやすい」という印象だ。

 

⑦と⑧については、話を振ったり口を挟んだりするタイミング、言葉の選び方、どれをとっても進行に知性を感じる。解説者も非常に答えやすそうだ。「俺は野球をわかっているぞ」という傲慢な態度は一切見せず、とても謙虚に進行してくださる。

 

⑨については、たとえ視聴者(聴取者)の大半が阪神ファンとわかっていても、相手チームとそのファンに不快感を抱かせないように配慮されている。たまに公私混同したような「ただの熱狂的ファン」っぽい実況者も見かけるが、清水さんはその対極だ。

 

基本的に個人のスキルに大きく左右されているが、大切なのは⑨だ。

見て(聴いて)くれている全ての人たちにいかに思いを寄せられるかだと思う。

解説者ならまだしも、本来実況者というのは試合を俯瞰する中立の立場だ。

相手チームとそのファンからすれば、露骨に「負けてくれ」姿勢が見えると(阪神ファンはうれしいが)気分が悪いだろう。

人間なので私情が入ってしまうのは仕方がないものの、そこでできるだけ全員が気分よく試合を見れる(聴ける)よう気遣いを図ることは、決して無駄ではないと思う。

 

清水次郎アナウンサー、いつもありがとうございます。