スズキ『ワゴンRスティングレー』のTVCMナレーション。
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終盤に入る、CMナレーションの空気感が素敵だ。
「15秒の誘惑」篇、「30秒の誘惑」篇ともに、水原希子さんご本人がナレーションを担当されている(ように聞こえる)。
確固としたエビデンスは発見できていないが、おそらくご本人のナレーションで間違いないと思う。
赤を基調にしたCMは非常に挑発的だ。
使用されている楽曲は、Janis Joplin『Move Over』という曲を松尾レミさんという女性ボーカリストがカバーしたものらしいが、妖艶な雰囲気をより一層盛り立てている。
このCMに初めて触れた時、流れた直後は「やけに上から目線の軽自動車だな」と若干の嫌悪感を抱いた。
が、最後のナレーションで、一気にやわらかい気持ちになってしまった。
「ニューワゴンRスティングレー」の「レー」の発音がとてもやわらかく、挑発的な態度とは対極にある優しさみたいなものが感じられた。
映像と音楽のインパクトでガチガチに身構えていたところ、ふっと敵意の氷が溶解したような、そんな穏やかな心地になった。
気のせいかと思い、その後も注意してナレーションを聞き続けたが、やっぱり印象は変わらない。
これだけマイナス→プラスへの振れ幅が大きいCMも珍しい。
水原さんの天性のトーンなのか、監督さんの意向なのか、偶然の産物なのかはわからないが、僕にとって好感度が高いCMであることは間違いない。
水原希子さん、いつもありがとうございます。