小さな感動と気づきの雑記

心にふんわりと立ったさざ波を、つづっていきます。

ヒーローのクラクション。

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クラクションがオシャレで正しい使われ方をする場面に遭遇した。

 

横断歩道の手前で信号待ちをしている車の列から突如クラクションが聞こえた。

音の方向からして、先頭車両から鳴らされたっぽい。

特にトラブルめいた怒声は聞こえてこない。

 

横断歩道を見ると、小学生2人が点滅状態を走って渡ろうとしていたところで、そのクラクションによってビックリして急に止まったらしい。

 

そして小学生が止まるのとほぼ同時に、反対車線に向けて別の車が交差点から急左折してきた。

 

危なかった。

クラクションによって小学生が止まっていなければ、左折車と接触していそうなタイミングだ。

 

瞬間的に事態を理解して、クラクション元を思わず見てしまった。

浅黒い肌の、精悍なおっちゃんがドライバーだった。

僕は自然にニヤリとしてしまった。(危うくグーサインを出しそうになった)

 

道路交通法では、クラクション(警音器)に関して

「基本的には鳴らしてはいけない」

「特定の場合は鳴らさなければいけない」

「危険を防止するためやむを得ないときは鳴らしてもよい」

という3種が規定されている。

 

「危険を防止するためやむを得ないとき」の一例として「車両の接近に気がつかずにその前方を横断しようという歩行者を認めた場合」と定めた判例もあるそうだ。

 

おっちゃんは小学生と左折車のスピード感を把握していた上にオシャレで正しいクラクションの使い方をした。

コンマを争う一瞬で、とっさにクラクションを鳴らす判断がすごい。

大半の人は、「危ない!」と思って動作が止まってしまうのではないだろうか。

これぞヒーローのクラクションだと思った。

 

クラクションには、とかく怒りの感情がセットになっているイメージがある。

プラスの感情によって、命を救うクラクションもあるのだと知った。